社長ブログ

コロナ不況を生き残るためにー自社の強みを生かす3ステップ

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新型コロナウィルス国内感染者が1万人を超え,4月7日以降の9日間で倍増となりました。 こうした感染拡大の実態を受けて,昨日,緊急事態宣言の対象地域が全国に拡大されました。これにより,さらに経済が萎縮しそうです。
こうした中,事業者・経営者にできることは何か,引き続き考えてみます。

コロナ不況を生き残るためにー自社の強みを生かす3ステップ


今回のテーマは3つのうちの,1.自分たちの事業の強みを見失わない。です。
この「事業の強み」があれば,そうやすやすとコロナ不況との戦いに,負けることはないでしょう。

1.顧客・社会のニーズに合うサービスを模索する

コロナ不況を生き残るためには,常に顧客や社会が求めているものは何かに敏感であることが必要です。これまで誰もが必要としていたものやサービスが,ある日を境に必要とされなくなることは,良くあります。コロナ感染拡大に伴う社会の変化は,こうしたニーズの変化を生じさせる大きな要因となることでしょう。そのような中で,以前のニーズに固執すると,自社の強みを充分に生かせず,顧客離れにつながる恐れがあります。
一方で,ニーズの変化に敏感であるなら,今必要とされるサービスやものを模索していくことができます。それによって,昨日本欄で述べたような「柔軟な思考で代替策」を生み出すことができるようになります。

2.これまで培ったものを元に発展させる

ニーズがあると言っても,突拍子のないことに飛びつくと,ハイリスクです。これまで自社で培ってきたものを元に,発展させていきましょう。
例えば,人が簡単に真似をすることができない,技術・技能を持っている,根強い固定客がいる,社員一丸となれる,日頃から企業体質を強化している等々,まじめに一所懸命仕事をしてきたのであれば,いくつもの強みを挙げていくことができるでしょう。
目に見えるようそれを書き出してみましょう。 そしてその強みを生かす方法を考えましょう。代替案を生み出す際にも,本業の強みを生かすことを忘れないようにしましょう。
本業の強みを見失わないなら勇気が持てます。
今まで応援してくれたお客様の顔が浮かんできます。
そして頑張ろうという意欲が湧いてくるはずです。

3.生き残るために,「割り切る」

コロナ不況を生き残るうえでは,時に割り切ることも大切です。もちろん,利益を上げることも大切ですが,難しい時期は多少の利益は度外視し,顧客のつなぎ止めや企業体質の変化や強化といった大胆な戦略を取っていくことも必要かもしれません。

一例として,札幌市内のあるホテルが去る4月1日,「満員電車」「3密」回避 4連泊お得プランを売り出しました。 2棟あり,それぞれ50室,100室という規模,リーズナブルでコンパクトなビジネスホテルと言った印象です。
恐らく激戦区の札幌を安価設定で戦い抜くため,日頃から高収益体質を鍛え上げてきたのでしょう。 TVに映し出されたホテル内部も清潔で明るく,居心地が良さそうでした。

そのホテルは,

公共交通機関の混み合った通勤でウイルス感染が心配な方,乗り継ぎ等で通勤時間が長く疲労が溜まってしまい大変な思いをされている方等札幌中心部に近く歩いて出社できるノルテ1・2を拠点にお仕事なさいませんか?

と売り出していました。

料金は,4連泊で8,000円,Webサイト予約でクオカード1,000円の特典も有り,カプセルでもないのに実質1泊1,750円です。
支配人自らマスク姿で営業に出向く姿が,TVニュースで放映されていました。

私は仕事で札幌へも何度か行きましたが,このホテルの存在は知りませんでした。しかし,この報道を受けて,いずれ出張で一度泊まってみたくなりました。 この経営姿勢がホテルの実質経営にどのように反映されているのか,実際に泊まって確かめたくなったのです。

あるホテル予約サイトでこのホテルは,無料朝食付きで税込4,800円,客室の仕様も写真で見る限り悪くありません。結構予約で埋まっているようでした。 ゴールデンタイムの全国放送で取り上げられたわけですから,パブリシティ戦略としては大成功です。
ホテルの本業を何とか続けながら,来たるべき時に備えてしたたかに名前を売る,一度泊まって良かったとなると,出張族はリピーターとなります。

今は雌伏の時と割り切り,厳しい価格でもなんとか食いつなぎ,終息を待つ姿勢は好感されます。 新型コロナの影響が強く出ているのは,申すまでもなく旅行・観光関連,飲食業等ですが,情報を生かし,社会のニーズに応えるなら,こうした業種であっても,道が開けてくるということです。

ピンチをチャンスに

コロナ感染拡大によって,社会や人々のニーズは間違いなく変化します。難しい経営判断を迫られる業界も当然出てくるはずですが,ピンチはチャンスという言葉もあります。この逆境を好機に,企業体質をさらに強化していくならば,高収益企業へと成長することも可能です。希望の光を見失わず,今できる努力をしていきましょう。

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